Book
『月に叢雲花に風』
フツーの高校生、天竜若菜はある日突然彼女を守護する(自称)妖怪雨男、叢雲が見えるようになったことで、
それまでまったく関わりのなかった世界を知る。
さまざまな生き物、妖怪、神様、人間たちと出会って、体験した心のふれあいや涙、笑い、そして恋愛。若菜の周りで起こった、二年間のお話です。
タイトルの意味はめでたいものではありませんが、字面は華やか。月、龍、桜、風を意識しつつ描きました。
毎回一話完結のシリーズものです。















1巻 | 第1話 月に叢雲 花に風 | 1992年 | GOLD 3月号 |
第2話 鬼燐 | 5 | ||
第3話 おともだち | 7 | ||
第4話 神鳥 | 9 | ||
第5話 誕生日 | 月刊プリンセス 12月号 | ||
2巻 | 第6話 異形の恋 | GOLD 11月号 | |
第7話 アリア | 1993 | 1 | |
第8話 日々是好日 | 3 | ||
第9話 夜啼き | 5 | ||
3巻 | 第10話 終の栖 | 7 | |
第11話 僕は僕を忘れない | 9 | ||
第12話 失楽園 | 11 | ||
第13話 月の爪 | 1994 | 1 | |
4巻 | 第14話 天使 | 3 | |
第15話 遠の眠り | 5 | ||
第16話 暁と闇 | 7 | ||
第17話 ふたつの顔 | 9 | ||
5巻 | 第18話 姫と私 | 11 | |
第19話 薬 | 1995 | 1 | |
第20話 月射病 | 3 | ||
第21話 妖つ影 | 5 | ||
6巻 | 第22話 蜘蛛の糸 | 7 | |
第23話 黒い水 | 9 | ||
第24話 花の亡骸 | 11 | ||
第25話 月夜雨夜 | 1996 | 1 | |
7巻 | 第26話 百年の孤独 | 3 | |
第27話 左側の夢 | 5 | ||
第28話 眠れる怪物 | 7 | ||
第29話 夕星 | 9 | ||
8巻 | 第30話 思い出せよ花の色 | 11 | |
第31話 射干玉の月 | 1997 | 1 | |
第32話 火花 | 3 | ||
第33話 雨 | 5 | ||
9巻 | 第34話 儚きもの | 7 | |
第35話 夜天光 | 9 | ||
第36話 天の獄 | 11 | ||
第37話 一角獣 | 1998 | 1 | |
10巻 | 第38話 幻の影 | 3 | |
第39話 雨間 | 5 | ||
第40話 無力の力 | 7 | ||
11巻 | 第41話 花と龍 | 9 | |
第42話 魔風恋風 | 11 | ||
第43話 さもあらばあれ | 1999 | 1 | |
第44話 鳴き龍 | 3 | ||
12巻 | 第45話 人形姫 | 5 | |
第46話 ホントウノコトダケ | 7 | ||
第47話 錆びた月 | 9 | ||
第48話 名前なき名の君 | 10 | ||
13巻 | 第49話 真珠楼 | 11+12 | |
第50話 見ぬ間の桜 | 2000 | 1 | |
第51話 薔薇のない棘 | 2 | ||
第52話 温室 | 3+4 | ||
14巻 | 第53話 夢見るころはいつも | 5 | |
第54話 赤い実 | 6 | ||
第55話 空に咲く | 7+8 | ||
第56話 月の傘 | 9 | ||
15巻 | 第57話 絆の傷 | 10 | |
第58話 日に月に | 11+12 | ||
第59話 花も嵐も 前編 | 2001 | 1 | |
花も嵐も 後編 | 2 | ||
未収録 | |||
番外編 | こことあそこ | ||
天よりきたり |
『シャンバラ』
古の日本、西暦770年頃。
東北の地に生きるアテルイの前に現れたのは、獣のような男シシ。
シシはのちの征夷大将軍、坂上田村麻呂。
歴史上の二人はお互い敵同士となり何十年も戦い続けます。
結果的に朝廷側の勝利となりますが、東北地方ではアテルイは英雄でありながらいつしか、鬼、悪路王伝説に結び付けられてその存在を歪められたりしていました。
京都の清水寺は田村麻呂が建立した寺ですが、立ち寄ったなら、裏の方に廻って見てください。
敵であったろうアテルイと同胞モライの石碑が建てられています。
好敵手であったであろう、アテルイと田村麻呂を想うとじーんときます。



1巻 | 山の民として暮らすアテルイの狩猟のわなに掛かったのはイノシシではなく、 金髪で傷だらけの獣のような目をした大男。言葉も通じず、何者かも解らぬ男を助けるが、 実はのちの坂上田村麻呂。(シシ)見かけと違い、中身はまだ子供で13才。共に暮らすうちに アテルイに憧れ、慕うようになる。 ある日、鉄の山で倭人の襲撃を受けていた村を救う彼等だったが、その村の巫女キサラの力を 借りて山の御神体として奉られている2本の剣を手にすることに。 だが同時に、剣で封印してあった魔物を解き放ってしまう。、 その剣はアラハバキ族総司、日高見国の王の子孫へと伝えられたもので、アテルイがその子孫で 王となるべき身であることが知らされる。倭人、魔物、彼等を襲うものとの戦いヘ向かう予感。 そんな中、アテルイとキサラは恋におちていく…。 |
2巻 | 日高見を理想の国にすると心に誓い、アテルイはシシ、キサラと共に都加留に向かう。その途中、 キサラをてに入れんがために追ってきたキルはアテルイに急襲をかけられ、殺されてしまう。 屍を抱き、絶望のシシの前に死者の国、夜見国の魔物が現れて、こう告げる。 「おまえがアテルイと同等、あるいはそれ以上の力をつけて戻ってくればアテルイを蘇らせよう」 アテルイの身体は夜見国へ連れ去っれてしまう。 そして10年…自国である倭国に戻ったシシは、名を坂上田村麻呂といい、朝廷に仕え、近衛将監の 地位についていた。だが気持ちは北の地に。アテルイを取り戻すことのみを考えていた。 一方、アテルイとキサラの子、武丸は行方知れずの母を捜しに幼なじみのモライと出かけ 途中、自分の背負う宿命を知る。日高見の王の末裔であることを。 |
3巻 | 武丸は日高見と倭国との争いに巻き込まれ、戦の衝撃に己の持って生まれた不思議な能力を爆発させて しまう。山に飛ばされ、気付いたときにはシシに介抱されていた。シシは戦を口実に夜見国へ乗り込もうと 日高見との戦に志願してやってきていたのだ。 武丸にアテルイの面影がちらつく。シシの後をついてくる武丸を連れ、夜見国の入り口を捜すために 山中を彷徨うが、山族に襲われ負傷。シシを助けたいと武丸は小さな身体を自身の不思議な能力で 成長させてしまう。その姿はアテルイに酷似していた。 いつからかシシと武丸の夢に現われるすずかという鬼の一族の少女の力を借り、肉体から抜けだした 武丸はシシの代わりに夜見国に乗り込むが、そこには自分と同じ顔、同じ姿のアテルイが眠っていた。 眠りから醒めたアテルイには我が子と認めてはもらえず、加えて魔物の声に耳を傾けてしまい、 悲しみと絶望のどん底に。後を追ってきたシシは魔物にからめ取られる武丸を救おうとするが、 アテルイの魂との引き換えにやむなく武丸を夜見国に渡してしまう。 地上に戻ったアテルイの魂は武丸の身体に入り、武丸の魂は夜見国の悪に染まったアテルイの身体に。 以後、悪路王と呼ばれる魔物になってしまう。 アテルイとシシは悲しみを乗り越えこれから起こる戦いへと向かうのであった。 |
さあ、これから、というところで終わっています。
その上、既に絶版です。ごめんなさいです。
お読みになりたい方はどこかの古本屋で見つけて下さい…!
どうしても続きが描きたくて「Mamdan Call」で彼等の遺伝子を持つ登場人物を出し現代版という形で復活させてもらいました。
本当に描きたかったシャンバラの続きをほんの少しちりばめられて長年の胸のつかえがとれました。(すっきりとはいきませんが)
『Madman Call』
舞台は東京の外れの山を切り開いて造られた一つの都市としても機能のある学園
学園生活を楽しんでいた日高伊亜良(イアラ)の身辺には、この世の人では無いはずの計都からかかってきた携帯電話の
声を聞いてから奇怪な出来事が…。
計都が学園の生徒として現われ、イアラに命をかけたゲーム、「人間チェス」に誘われる。
人間を駒にして戦うゲーム。王(キング)の駒であるお互いが死ぬまで続けられるのだ。
次第に身体が男性化していってしまう秘密を抱えながらも犬猿の仲の 坂上獅子(シシ)、
イアラが憧れている学校医 篁先生、彼等との不思議な縁を知り、運命に向かっていく。
「シャンバラ」の登場人物たちが再び…。
アテルイ、シシ、キサラの遺伝子を継ぐ者達の現代での戦いです。







1巻 | 1.イアラ 2.ブラザー 3.シシ 4.タカムラ | 2001 | 3+4 5 6 7+8 | ケータイにかかってきたおかしな電話の声を聞いてから、イアラの身体は変化し始めた。 昔から開かないからくりの箱を持っていたが、その中からも聞こえる声。 無理矢理開けた中には子供のころに計都と遊んだ糸電話が入っていた。 そこから現われた計都は人間では無く化け物。 イアラにゲームをしようと無邪気にいう。居合わせたシシやススム、熊を巻き込み 化け物と戦うはめになるがその場は回避できたが、転校生として再び現われ『人間チェスゲーム』を 一方的に始められてしまう。 唯一、身体の事を相談できる学校医の篁先生の診断はイアラの遺伝子が男性だという衝撃的なものだった。 男性化してしまう…?女の子のままでいたい…せめて、想いを寄せる篁先生には今の自分を 憶えていてもらいたいと願い、一晩を共にする。 |
2巻 | 5.ルール 6.クイーン 7.ディフェンス 8.フェイク | 2002 | 9 10 11+12 1 | 半分男性、半分女性の身体。心は女の子。 悩み苦しむが、篁先生は両性具有のイアラに異常ともいえる思いを持ちはじめイアラは困惑し始める。 イアラの目にしか見えない兄弟だという、羊水、羊膜が現われ彼女の行動をサポートして くれるようになるが、ゲームは開始され、人間チェスの駒も決まっていく。 イアラは白のキングとクイーン、計都は黒のキング。 丁度、学園では毎年恒例の学園の女王選びが始り、先輩の宮園、五百の戦いが…。 イアラに関係する者たちも駒とみなされ、戦うはめに。 魔物を斬るという2本の剣の伝説を信じ、捜しているシシは自分の家にある一本を持ち出すが 偽者に摺り替えられていた。学園の池に沈んでいるというもう一本の存在を信じ捜索を始める。 しかし、魔物に湖底に二人は引きずり込まれ…。 |
3巻 | 9.イノセント 10.コレクター 11.キング 12.トラップ | 2 3+4 5 6 | 気がついたら洞窟にいた。そこには二人が捜す剣があったが、それは首のない悪路王の 身体にささって魔物に守られて何百年と眠っていた。 そこに暮らす気の良い精霊とともに暮らす、イアラにそっくりな女性がいた。洞窟の剣を諦め、 摺り替えられた剣の行方を追うが、篁先生が怪しいと睨んだシシはイアラと彼の自宅に同居し、 家の中を捜索しはじめるが…。 イアラは憧れの篁と暮らしていても何故か安心感の中に不安と恐怖を憶え落ち着かない。 自分の遺伝子はアテルイという1200年前の男のものを受け継いでいる事を知る。 学園のクイーン宮園は計都の仲間で人間チェスの黒のクイーンだった。 卑劣な黒側の攻撃に耐えるイアラを見てシシは…。 |
|
4巻 | 13.キャスリング 14.タムラマロ 15.サークル 16.ポーン | 7+8 9 10 11+12 | イアラのなかにはアテルイの遺伝子。計都は悪路王の遺伝子を持っている。 人間チェスの駒に選ばれたシシ、ススム、熊もアテルイに関係する遺伝子をもっていた。そして篁も…。 坂上田村麻呂の遺伝子を持つシシは遺伝子の影響か、次第に大嫌いだったイアラにひかれはじめ、 イアラは身体の秘密を隠しながら、計都との戦いに宿命にむかっていく。 |
|
5巻 | 17.ルーク 18.コンタクト 19.アテルイ 20.タケマル | 2003 | 1 2 3+4 5 | |
6巻 | 21.アクロオウ 22.キサラ 23.ソウルフレンド 24.フェスティバル | 6 7+8 9 10 | ||
7巻 | 25.エンドゲーム 26.チェックメイト 27.バタフライ 28.マザー 29.エピローグ | 2004 | 11+12 1 2 3+4 |
後半の内容は割愛させていただきます。
読んでみて下さい。
『SUN』
山田浅右衛門(やまだあさえもん)とは…代々、御試御用(おためしごよう)という新しくつくられた刀の試し切りと鑑定を生業にしている実在した人物です。
罪人の首斬りはアルバイト的なものだったらしいですが、そちらの仕事の方が表立っていて、
時代劇などでは「首斬り朝右衛門」と呼ばれたりしています。このお話の主人公は4代目山田浅右衛門吉寛
初代からの血は彼までで、5代目からは、朝右衛門と名乗り、以後8代目まで続いたそうです。
時は江戸時代中期、家業とはいえ辛い仕事に携わる吉寛は先代の弟子で同居人の鉄次、茶店で働くおしず
幼なじみの次期将軍家治たちにささえられながら生きています。
人を斬る度に咳き込み、血を吐いてしまう吉寛。彼を苦しみから救い出してくれるものは…。




一言コメント | 年 | 掲載雑誌 | |
---|---|---|---|
1巻 | |||
第1話 赤猫 | 少女およねとの出会いと悲しい別れ。 | 2001 | 角川書店 少女帝国 2月号 |
第2話 黒猫 | 深川で出会った芸者は…。 | 角川書店 少女帝国 4月号 | |
第3話 露の身 | 吉寛の心の奥で生きる人々。 | 角川書店 少女帝国 6月号 | |
2巻 | |||
第4話 心の薬 | 若き医師杉田玄白との出会い。 | 2002 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 8月号 |
第5話 恋の道ゆき | 江戸で流行の心中に憧れる少女。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 9月号 | |
第6話 君萬歳 | 次期将軍家治との友情。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 10月号 | |
3巻 | |||
第7話 柊 | 節分の日に鬼がやってくる…? | 2003 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 1月号 |
第8話 雪月花 | 能面をめぐって起こる事件。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 3月号 | |
第9話 貰い子 | 他人どうしでも家族なんです。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 5月号 | |
4巻 | |||
第10話 花の顔 | 吉原で平賀源内に出会うが…。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 10月号 | |
第11話 手 | 吉寛の手おしずの手鉄次の手。手は心と繋がってます。 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 12月号 | |
第12話 肝腎要 | 大切なものは何だろう。 | 2004 | 秋田書店 ミステリーボ二-タ 2月号 |
連載開始当初は角川書店刊の『少女帝国』という月刊誌に掲載させていただきましたが、休刊ということで
秋田書店刊の『ミステリーボ二ータ』で再開させていただきました。
4巻までで第1部完となってますが、機会あればまた、いつかどこかで描きたいと思ってます。
首斬り、人斬りのお侍さんが主人公と書くと恐いお話?と思われるかもしれませんが、
決してそれだけではありませんので…是非読んでみて下さい。
『すわんと天使』
主人公の女の子”すわん”はパパと2人で暮らしています。パパの愛に包まれて幸せ…でもなんだか何かが足りないような…。
ある時、「天使のカード」を手にすることでぼんやりと幸せだった日常が変わっていきます。
「天使のカード」は持ち主を癒すためにあるもの。
アンテークショップで9枚手に入れたけれど、一枚無くしてしまったのでした。
カードのガイドとして現われた翼のない天使「蓮」はすわんが『信じない』というごとに意地悪になる、かと思うと、すわんの幸せな笑顔を見ると優しくなったり。そんな彼が同居人となり、平穏だったパパとの生活が崩れていってしまいます。
実は蓮はすわんの守護天使。そしてもう1人の守護天使「槐」とは仲が悪い。それは何故か…。
カードの天使達はそれぞれに役割があり、すわんをサポートしてくれます。
日々、無くしてしまったカードを捜す、すわんですが、その間に会う人達との交流ですわんの中で何かが少しずつ変わっていきます…。


星少女

